2011年3月5日

カラーミーでショップ運営をはじめよう 1(2011年3月版)

ネットショップ運営にかかせないショッピングカート・システムにはいくつかあります。
代表的なひとつに、株式会社paperboy&co.(略称:ペパボ)の「カラーミーショップ」があります。柔軟なカスタマイズ性と導入時のコストが安い点が大きな特徴です。
875円~という費用面は、実際、ネットショップ運営をはじめる際の重要な条件になります。
入り口の広さという点で、Yahoo!オークションをされている方もいらっしゃるかと思います。
費用面での気軽さでいうと 、カラーミーショップもなかなか驚異的です(Yahoo!オークションと違い、集客の面で努力が必要ですが)。

それでは、カラーミーを導入するに当たって、
・ショップを作成のにどのくらい手間がかかるの?
・どのくらい難しいの?
など、踏み込んだ部分が気になるところ。

そのような具体的な悩みにも、カラーミーショップには無料お試し30日間があります(入金しなければ終了しますし、入金すれば引き続きサービスが継続します)。

お試し期間のあいだに、「ショップ開店への道(基本編)」を読み、実際に練習できます。
当然のことながら、メニュー「お店をつくる」>「開店・閉店を設定する」で「開店・閉店・工事中・休止中」と選択できますので、お客様に気兼ねすることなく作業が行えます。
そのほか、オンラインマニュアルも充実していますので根気よく読みこなせば、初心者の方もステップアップしていくことが可能だと思います。
また、自身のレベルに応じた初級・上級モードというふたつの作成方法があり、初心者の方にも導入しやすくなっています。

次に気になるところは、
ショッピングカート・システムの顔、「テンプレート」だと思います。
テンプレートとは定型的な枠(雛形)のイメージで、たとえるなら、テンプレートは入れ物(ショーケース)、商品の情報が中身になります。
なぜ入れ物と中身を分ける必要がある? なんて話は興味深いですが、本筋ではありませんので省略します。

2011年3月現在、無料テンプレートは32種類用意されています(たまに追加されます)。
カラーミーショップ-テンプレート一覧」 でご覧いただけます。
2010年10月からは有料テンプレート (現在15種類)の提供もはじまりました。「カラーミーショップ-有料だと、どこが違うの? 」に機能的な違いが紹介されていますので興味のある方はどうぞ。
私も上記ページに目を通しましたが、有料・無料の違いは手間の面だけで、機能的には無料テンプレートでも「まったく問題ない」と思いました。この点は良心的です。

写真1 無料テンプレートの一部
既存のテンプレートはあらゆるお店を対象とした、オーソドックスなタイプなので、使っているうちに、自分のショップ用にカスタマイズしたくなります。Webサイト制作の知識があるかどうかで、デザイン&カスタマイズの第一歩目は変わってきます。

既存のテンプレートを使っているうちに、自分のショップ用に改良したくなってきます。
ここから先の、果て無きデザイン&カスタマイズ道を段階別にざっくりと説明しますと、

・初心者(HTMLの知識なし)
用意されているテンプレートから、好きなデザインを選択してデザインを行います。
デザイン変更には、初級モード・上級モードのふたつがあります。
初級モードはHTMLを知らなくても、文字色・背景色などの配色を変えることができます(右は初級モードの編集画面で、カラーパレットから色を選んでいるところ)。

ショップページをさらにカスタマイズするためには、HTML(Webページを記述するためのマークアップ言語)の学習が不可欠です。
上級モードを使用すれば、まったく別の、自分オリジナルのショップページに作り変えることができます。

・中級者(HTMLの知識あり)
上級モードはHTMLと CSS(スタイルシート)がフルに使えます。
わずかでもWebサイト制作経験があれば、とっかかりとしては問題ありません。
勉強しだいで、ショップページのデザインをがらりと変えることが可能。

デザインはここまであれば必要十分で、HTML初心者の方でも到達は難しくありません。

・上級者(JavaScriptの知識あり)
JavaScriptのサンプルを利用したことがあれば、とっかかりとしては問題ありません。
JavaScriptをすこし知っているなら、勉強しながら実践するかたちでなんとかなります。
この段階は、ショップページにカラーミーが提供していない機能を付け加えたいという方の段階です。

さら、もっとという方には。
見たことのない機能を実現するために、Ajax(Asynchronous JavaScript + XML)や、jQuery(JavaScript汎用ライブラリ、JavaScriptの延長線上にあります)を勉強していきます。
また、カラーミーはSmartyとよばれるテンプレートエンジンを使用しています。ここをすこしでもかじっておかないと、デザインの幅は広がりません。


写真2
メニュー「お店をつくる」に、お店の基本情報を設定する箇所がある。
ここに登録すれば、ショップデザインの方に自動的に反映されるため、HTMLの知識なしで、ショップの体裁が整えられる。
(注)「月額875円~」は2011年3月現在。

2010年5月の記事を補足・改訂しました。


カラーミーでショップ運営をはじめよう 2(2011年3月版)」につづく。